こんな疑問を解決
- PER/PBRなどの指標で割安株を選定しているが、投資がうまくいかない。
- 他の判断方法に知って判断材料としたい
投資歴十年以上の私が、割安株の探し方について、わかりやすく解説しています。
目次
事業価値と財産価値から株の価値を算出する方法
「知ってそうで知らなかった ほんとうの株のしくみ[ 山口揚平 ]」に基づいて、
株価が割安かどうかを確認し、投資判断の材料の一つとしています。
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「株の価値」は、「株主価値 ÷ 発行済株式数」で示される
- 「株主価値」は、「事業価値 + 財産価値 - 固定負債」
- 「事業価値」は、「営業利益 * 10倍」
- 「財産価値」は、「流動資産 - (流動負債 * 1.2倍) + 投資その他の資産」
「株価」<「株の価値」なら割安
この方法で割安と判断できた株を投資対象の候補として、選定しています。
実際にいくつか、算出した結果をお伝えします。
銘柄 | 株価 | 株の価値 | 事業価値 | 財産価値 | |
オリックス | 1,136円 | > | 755円 | 約2.7兆円 | 約3.8兆円 |
KDDI | 3,259円 | < | 3,684円 | 約10.2兆円 | 約-600億円 |
コメダHLDG | 1,666円 | > | 647円 | 約788億円 | 約50億円 |
以下の記事で紹介した3銘柄について、「現在」の株の価値を算出してみた結果、
KDDIのみ割安との結果になりました。
あくまで「現在」の事業と財産から判断しているので、「将来」の事業拡大が期待されている成長株の場合、
割高との結果になる場合もあります。
コメダHLDGは、社長の経営手腕が凄腕という点や、競合に比べて、店舗数の拡大余地があること、
営業利益率が高い点など評価されて、割高になっているのではないかと考えます。
まとめ
いかがだったでしょうか。売上や営業利益でなく、流動資産、固定資産も活用して、
割安かどうか判断する方法を紹介しました。
この方法は簿記の知識があるとより深く理解できます。
この他の人気銘柄やおすすめ銘柄、成長株の探し方は以下の記事にまとめています